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『THE SONGWRITERS-佐野元春のザ・ソングライターズ(ゲスト:小田和正)』

 「ポップミュージックの歌詞こそ現代のポエトリー」
こんなテーマのもと、佐野元春がホスト役を勤め、日本の代表的ソングライターをゲストに招き、音楽における「言葉」に注目した公開インタビュー番組となっている。

NHK教育はインタビュー番組は多いし、質のいいものも多いけれど、このようにその道のプロが他のプロに焦点を当てていく形式は珍しいし、その分内容も深く、興味深い。
自分の世界が確立されている佐野元春がインタビュアーってどうなんだろう?と一抹の不安を抱えて観たけれど(おまけにゲストは小田和正・・・)、かなりいい番組だ。

特に小田和正のファンではないので、結構曲者であることを最近知った。
その彼が、佐野さんと会場の空気に導かれて訥々と話し出す。
人が自分自身や何らかの対象と対峙する姿はいい。
人として正しい姿だなと思う。
テレビのこちら側でもきちんと受け止めなければと思ってしまう。

印象的だったのが、「君(佐野さん)に言われて思い出した・・・」と語り始めた『言葉にできない』誕生のエピソード。
「歌詞を書くのが嫌い」と言いながら、「(最後のフレーズが「嬉しくて」で終わることによって)これなら伝わるなと思った。」と言う。
あぁ、なんだかんだ言って「伝えたい」人なんだと、安心する。

そして、学生からの質問も素晴らしい。
「音楽で世界を変えることができると思いますか?音楽の力を信じますか?」
大人はそんなこと今更、小田和正に聞かないよ。
あの曲者が照れていた、テンパっていたよ。
きっと、あの質問者の女の子が信じているんだろうな。
そう思ったら泣けて来た。

新しい視点での音楽番組(と言っていいと思う)、今後が楽しみです。

THE SONGWRITERS-佐野元春のザ・ソングライターズ

MWS内番組感想ページ

Author: みゅう
佐野元春 | permalink | comments(7) | trackbacks(1)
 
 
Comments:
とてもいい番組でしたね。
もっともっとたくさんの音楽好きの人、ソングライティングに興味のある人、そして、若者に見て欲しいです。
ドンドン紹介しましょう!
comment by: daisymoon | 2009/07/13 8:47 AM
>daisymoonさん
私、人が音楽に向き合う姿って、無条件に好きなので、「あぁ、いいもの観たなぁ」という、すごくいい気分になりました。
昨日、急遽1回目と2回目を連続再放送したとか。
反響が大きかったのではないかと推測しています。
たくさんの人に観て欲しいですね。
comment by: みゅう | 2009/07/13 11:09 PM
小田和正が先に曲を作ってから詞を付けるという
のは意外でした。BILLY JOELの「RIVER OF
DREAMS」というアルバムの解説(というよりか
実質的にはレコード会社に頼まれた寄稿)に「曲
と詞のどちらを先に作るのですかと聞きたくなる」
といったことを書いはていましたので、どちらかに
偏っていないのかなとも思っておりました。
そもそも佐野元春の影響を受けているのでどうし
ても詞と曲が一体という風にソングライティングに
ついては考えてしまいます。
一方で番組を見ながら思ったのは昭和の歌謡曲、
阿久悠などの時代は作曲と作詞が別な訳で、最近
ではB'Z(といっても20年選手)が完全分業制で曲
を作っていると聞きましたが、その場合によく曲と詞
合うなと思います。調整はするのかも知れませんが。
佐野元春の場合は、ビートニク文学やポエトリー・リ
ーディングの影響も受けているので言葉を作ること
発することとリズム・ビートやメロディーが一体化す
るのが特別なことではないのかも知れません。
ともあれ、ザ・ソングライターズ、かってラジオで新
春対談していた大瀧詠一や山下達郎はTVなので
出ないでしょうね。人選が佐野元春のイメージと異
なる方ばかりなのでちょっと予測がつきません。
(松本隆はらしいですが)
comment by: ホランドとローズ | 2009/07/14 1:13 AM
あ、そうそう、小田和正は曲者ですよ。
以前に比べればだいぶおとなしくなりましたが。
(交通事故で重症負ってから)
自分が大学生だったら、この講義受けたかった
ですね。
comment by: ホランドとローズ | 2009/07/14 1:17 AM
>ホランドとローズさん
ポップミュージックを作る人にとって、詞が先か、曲が先かというのは永遠の課題なんですね。自分自身曲を作ったことがないので、「曲が先」という感覚がすごく不思議でした。
でも、だからこそ、あの美メロ&歌いやすい歌詞が出来上がるのでしょうね。
詞・曲別作者の場合って、両者に共通意識みたいなものがあるんだろうなと思います。最近聴いた曲ではハナレグミの「あいのこども」、詞(原田郁子)曲(永積 崇)別ですが見事に個性が混ざり合ってて奇跡的です。
その共通意識の最終形が「ソングライターチーム」なんでしょうね。(そーいや、モータウンに似た名前のソングライターチームがありましたね(笑)

今後のラインナップ、私もものすごく楽しみです。
予告編で「佐野くん、天然だから(笑)」なんて言いながら予防線をバリバリ張っていたさだまさし、また緩やかだけれど鎬を削る戦いが観れそうです。
comment by: みゅう | 2009/07/15 1:28 AM
はじめまして。
オシオシさんのブログから来まして
興味深く読まさせてもらいました。

私は佐野さんも小田さんも
両方聴いてた(過去形)ということで、
ヘンな感じの文章ですが、
勝手ながらトラバさせていただきました。

佐野さんの言葉へのこだわりが感じられる、
本当に興味深い番組ですね。
comment by: YR | 2009/07/18 9:27 AM
>YRさん
はじめまして&いらっしゃいませ。
コメント&TBありがとうございます。(まともなTB、久し振りです(涙)
YRさんは佐野元春も小田和正も聴いていらしたのですね。(佐野元春は現役ですよね?)
私も年齢が今の3分の1ぐらいだったころ(笑)、佐野元春と出会う前、オフコースを聴いていました。
YRさんのブログにもあるように、「あなたと私」の世界に、あんな葛藤があったとは。
本当は小田さんはもっと伝えるべきことがあったのではないかと、本日のさだまさしの回を観て思ったりしています。
今後も楽しみですね。
今度そちらにも寄らせて頂きます!
comment by: みゅう | 2009/07/19 1:00 AM
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やっと感想を。 ダイジェストのプロローグから第1回・第2回とすべて拝見、拝聴した
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